2013年5月6日月曜日

今回制作した「NS_髑髏伊万里」の髑髏は国芳の相馬の古内裏(そうまのふるだいり)のコラージュだ。


版権が切れていることと、当時の絵柄だけで構成して、まるで古伊万里のようにしたかったので現代の絵柄は一切入れたくなかった。


















歌川国芳(1797-1861)は、幕末期に実力・人気のあったストリートの浮世絵師である。「武者絵の国芳」と呼ばれるほど武者絵を一新したが、そのほか狂画・戯画もよく。発想が豊かで次々に新機軸を打ち出し、幕末浮世絵会の活力源ともなっている。

後に水木しげるが『妖怪事典』や『日本妖怪大全』で取り上げ、広く知られるようになった「がしゃ髑髏」佐藤有文の著書『いちばんくわしい日本妖怪図鑑』では、浮世絵師の歌川国芳作の「相馬の古内裏」が挿絵として使用されている。
国芳の「相馬の古内裏」













水木が描いた「がしゃ髑髏」の姿も、国芳の「相馬の古内裏」が基になっている。すでに述べた通り、がしゃどくろは20世紀後半になって生み出されたものである。
水木しげる


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